繪日記帳

折りにふれて描き上げた絵画に言葉を添えて少しずつアップしていこうと思っています

透明水彩でハルジオンを描く

新型コロナ感染拡大を受けて始まった緊急事態宣言もようやく6月1日に一応の解除となり安堵するも、人が増え始めた街の映像を見るとやはり怖いのでまだしばらくは髪の毛を切らずにおこうと思うこの頃。

さて嬉しいことに私が講師を務めている絵画サークルと絵画教室も今月から再開となり、皆さんとまた楽しく制作ができると思うとワクワクしてくる。

そこで描いたのは

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道端に咲くハルジオン。雑草と言われるこの花ですがとても可愛いらしい姿をしています。また雑草の強さを見習って我々も強くこの禍を乗り越えられたらという思いからこの花を描きました。

卒業

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卒業制作として描いたsheets man F100号

自画像です

あえて顔を隠すことで普遍的な自我を表したとも言えます

とまぁ難しいことは置いといて

エスキスをそのまんま大きくしたように見えますがなかなかどうして

苦労したところは数知れず

なんとか完成にこぎつけました

もう一枚、これと対になる作品も描いたんですがそれはまた後ほど

 

※新型コロナウィルスの感染拡大の事態を受けて卒業式、卒業作品展が延期になってしまいました。

 

人物デッサン

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                             鉛筆 画用紙



6月は仕事以外に卒業制作の前段階として油画50号2枚を描くことと田植えに追われて走ってきた感じだったのですがその田植えも無事に終えて制作もなんとか目星がついたので最近はまたヌードデッサンに出かけています

ヌードに限らず僕の人物デッサンは何故かいつも胴長になってしまって自分でも不思議でこれはやはり農耕民族のDNAがそうしてるのではなかろうかと、そうであったらもはや諦めるしかないと肚を括っていたのですがやっとその原因がわかりました。実は今まですっと肋骨弓とお臍の間の部分がよくわからずモヤモヤっといい加減に描いているうちに長くなってしまってたのでした。

よく考えると、というより人間の骨格を標本だのアトラスだので観ると肋骨弓下端と腸骨の上前腸骨棘の間隔は意外に狭いもので、職業的にそれは分かっているはずだったのにそんな知識はいざモデルがポーズを決めると全く頭から飛んで行って、描き進め方をどうしようだの明暗がどうだのタッチはこれでいいのかだのマッスとして物質感が出ているかだのがぐじゃぐじゃ脳内を渦巻いてそれを追いかけることに夢中になってしまってました。こんな肝心な初歩的なことを見失うなんて、もっとデッサン精進しないといけませんね。反省反省。まあマニエリスムの巨匠エル・グレコの肉体も相当引き伸ばされていますからこれでいいのだと断言して納得すればいいだけなんですが自分は「見たまま」じゃなくて「見えたまま」を描きたい派なので。

ただ僕の描くモデルさんが画用紙の上でも生きていて欲しいといつも心掛けていますので表情は妥協せずに、描いたつもりです・・・横顔ですが。

 

自我像 シーツ男

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油彩 F10 天竺綿布

色々あって中々完成を見なかった『シーツ男』第2弾

このテーマはもう少し追いかけたい気もするがけど、弱いな

先日お会いしたH先生の指摘が分かる気がする・・・

 

到達できず

f:id:tochanboya:20181125201918j:plain 鉛筆 紙

昨日のデッサン会のモデルは京都のモデル事務所から来られたチャーミングな方

以前も、その時は着衣だったがここの事務所から来られた可愛いモデルが今や雑誌のレポーターなんかもされるようになってちょっと嬉しくなったりする、そんな事務所の所属の方

 朝からクロッキー15分4ポーズ、その後4ポーズの中で一番人気のポーズで固定で20分6コマだったか

鉛筆で描いてみたが、事故で右手指の感覚さえ失わなければもっと速く描けるのにという悔しい思いを今回もした(コマ数もちょい少ないし)

この倍の時間があれば気持ちの収まりもつくのにいつも不完全燃焼、出来上がったデッサンも遣り残しだらけで未完っぽさだけが目立つ

今回も伸びた左脚、スツールがまるで描けていない、背景なんか全然、ボディの肉付けもこれから、情けないがここまでで時間切れ

ただモデルのMさんは、素晴らしく美しい瞳と健康的で若々しい身体を持っておられたので瞳だけでも丹念に追いかけてみた(本来顔パーツ好き)

こないだのデッサン大会で惨敗を喫したのも手の遅さ(あと目の衰え)だったと自覚してる、なんたって隣の現役学生(賞とった)なんか僕の3倍は速かったもの

ただ悔しがってばかりではだめ、晩年の衰えたルノアールは手に絵筆を括り付けて描いたと言われている、情熱こそが全てだと気持ちを奮い立たせてはいるのだが

水彩の世界は広い

f:id:tochanboya:20181106074104j:plainファブリアーノ 部分

油画も決して順調じゃないけれど水彩画の方が今スランプというか頭打ちというか…

マンネリ化の真っ只中にいてなかなか出口が見つからないままウロウロするうちに筆も持たなくなってしまった。

流石にこのままじゃいけない、こんな時は一から技法を見直すに限ると思っていた矢先にいつもお世話になっている京都の画材店で大好きなU先生のワークショップがあると聞き参加してきた。その時に描いたのがこれ。実は開始時間を1時間間違えてしまい全部が描ききれなかったので描き込みは顔の部分だけになってしまった。

U先生の技法は独特であたかも木炭デッサンのように水彩を扱う。実際木炭で下描きをされる(僕は鉛筆だったから今ひとつ特徴が出ていないが)。

全て僕の知っている水彩技法とは違う世界だった。

前に進むきっかけを作ってくださった先生に感謝したい。