繪日記帳

折りにふれて描き上げた絵画に言葉を添えて少しずつアップしていこうと思っています

人物デッサン

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                             鉛筆 画用紙



6月は仕事以外に卒業制作の前段階として油画50号2枚を描くことと田植えに追われて走ってきた感じだったのですがその田植えも無事に終えて制作もなんとか目星がついたので最近はまたヌードデッサンに出かけています

ヌードに限らず僕の人物デッサンは何故かいつも胴長になってしまって自分でも不思議でこれはやはり農耕民族のDNAがそうしてるのではなかろうかと、そうであったらもはや諦めるしかないと肚を括っていたのですがやっとその原因がわかりました。実は今まですっと肋骨弓とお臍の間の部分がよくわからずモヤモヤっといい加減に描いているうちに長くなってしまってたのでした。

よく考えると、というより人間の骨格を標本だのアトラスだので観ると肋骨弓下端と腸骨の上前腸骨棘の間隔は意外に狭いもので、職業的にそれは分かっているはずだったのにそんな知識はいざモデルがポーズを決めると全く頭から飛んで行って、描き進め方をどうしようだの明暗がどうだのタッチはこれでいいのかだのマッスとして物質感が出ているかだのがぐじゃぐじゃ脳内を渦巻いてそれを追いかけることに夢中になってしまってました。こんな肝心な初歩的なことを見失うなんて、もっとデッサン精進しないといけませんね。反省反省。まあマニエリスムの巨匠エル・グレコの肉体も相当引き伸ばされていますからこれでいいのだと断言して納得すればいいだけなんですが自分は「見たまま」じゃなくて「見えたまま」を描きたい派なので。

ただ僕の描くモデルさんが画用紙の上でも生きていて欲しいといつも心掛けていますので表情は妥協せずに、描いたつもりです・・・横顔ですが。