とある寺院の庭園を訪ねました。それほど広くないけれど静寂な空間の中心に大きな侘助が植わってあり、開花の時期にはさぞや美しいだろうと思いを馳せました。
当然のように庭園内は撮影禁止、スケッチもいけません。その入り口までは撮影を赦していただけましたのでいつものように簡単なスケッチと細部を見るための写真を撮って帰り、F8に仕上げました。
白壁の平面と大樹の根の対比が面白く思えたので絵にもそれが表れるよう心掛けました。やや紅葉を始めた梢を通した陽射しが白壁に写り揺らめいていたのでそれも描いてみましたがやや蛇足だったでしょうか。根元に二枚、枯れ葉が落ちて秋を感じましたのでそれをやや強調して描きました。
これも最初はグリザイユで描いてグレーズで遊んでみました。写真はモノクロで写しましたので色合いは想像なんですがこの作業が楽しいんですよね。