繪日記帳

折りにふれて描き上げた絵画に言葉を添えて少しずつアップしていこうと思っています

待っていてくれる人

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実は、去年末に自転車から軽い落車をしまして、ちょっとした凍結で前輪が滑ったためだったのですが、こりゃ冬の間は外では漕げんなと思って専ら廊下でローラー練に勤しんでいましたが、やはり退屈で退屈で。

そこで今年になって毎日、片道3キロ弱の山の中腹にあるお寺までジョギングをするようになりました。最初はウォーキングのつもりだったのですがそれも初日の往路だけで帰りは走ってしまい、以来往復走るようになりました。とは言えランニングには程遠い速さですので6キロ弱の道程でも45分程かかるんですが、これが意外に気持ちいいんですね。ゆっくりだから息も全く上がりません。往きにちょっとキツい坂があってちょっと脚にきますがそれさえも何だか嬉しい。鼻歌まじりつい走ってしまうんです。

この先いつまで続くか不明ですが、だいたい三日坊主に毛が生えたような僕が、未だ一日も休まず、雨の日も雪の日も、足を挫いた翌日もテーピングまでして走るというのには自分でも不思議に思います。

が、その訳が分かりました。

実は目的のお寺は天台宗、神峰山寺といい、ご本尊が重文の毘沙門天なのですが、その前で毎日手を合わせていますと、この暗いお堂の中で毘沙門天も毎日静かに僕を待っていて下さっているように思えてきたのです。しかもこの僕だけを待っていて下さると。そんな風に思うと通わせてもらう有り難さが心に染み渡り、明日も必ず参りますと伏し拝むようにして帰るようになりました。

阿弥陀様と違って、毘沙門天はこちらからちょっと苦しい目をしなければ遭っていただけません。なかなか厳しいお方なのです。

 

写真は19日の雪が降った日の神峰山寺、本堂を描いたものです。

アバロン 42.5cm x 23.5cm