繪日記帳

折りにふれて描き上げた絵画に言葉を添えて少しずつアップしていこうと思っています

小屋のある風景と絵の具のこと

f:id:tochanboya:20130422102945j:plain朝のあいだにちょっとだけスケッチをしようと、うちから車で30分程の山間に出かけてきました。車を邪魔にならないように停めてから付近をウロウロ。少し戻ったところにお誂え向きの小屋を見つけてスケッチ。小屋の形がどうということではなくて光の塩梅が綺麗だと思ったのです。

僕がスケッチをしたくなる情景というのはいつも美しい光があるところです。美しいトーンがあるところにいつも心惹かれてしまいます。たとえそこに粗末な小屋しかなかったとしても廃材が積んであったとしても光線の粒が豊かな調和を見せてくれている情景に感動しています。僕にとってスケッチはその豊かなトーンを大事に紙の上に写す作業だといえるでしょうね。

絵の具を吟味するのもそのためなんです。特に暗部のトーンをしっかり出したいと思っているので深い色が出せる絵の具を探してしまいます。僕のようなアマチュア日曜画家が偉そうにホラダムを使うのもその暗部のトーンを出したいためといっても大げさではありません。

ところが先日画材店でまた新しい絵の具を買ってしまいました。ホールパンのセットという珍しさでつい手が伸びてしまいました。メーカーはルーカス、ホラダムと同じくドイツの絵の具です。今回はこれで描いてみたのですが濃さにきりっとしたところがなく僕には不向きだと感じました。全体に発色も良く何より水に溶けやすいのでパレット上では扱いやすく思ったのですが深みが足りない感じですね。それにパレットがすぐに染まってしまって取れません。たぶん染料成分が多いのではないでしょうか。

全体に締まりのないスケッチになりました。

ということでやはり僕にはホラダムが合っているように思います。