Roberto Ferriを模写 部分(グラッシ前)
イタリアルネサンスからバロックあたりが最も裸体が溢れたいたのじゃあるまいか。それまでの中世キリスト教社会で抑圧された人体表現への欲求がこの時代に爆発する。ルネサンスはまさにギリシャ、古代ローマへの回帰であり裸の復権、裸を描いて何が悪い!と堂々と言える時代だった。ミケランジェロなんて裸しか表現しなかったくらいだし弟子のヴァザーリに至っては師匠の裸を描く技術(マニエラ)こそ至上のものでそれ以前の作家はそれを知らないからダメだなんて、トンデモな説を言いだす始末。もっともこれが後のマニエリスムになって、今僕らが使う「マンネリ」の起源となったのはご存知の通り。バロックになってカラヴァッジォ、ルーベンスともうそれはそれは裸(に近い)のオンパレード。それほど裸が謳歌した時代。憧れるなぁ。ただ裸と言ってもヌード(堂々とした裸体)でありネイキッド(剥き出しにされた裸体)とは分けておかないとダメだけど。
バロック時代の画家のように裸を描きたい。写実とは違う。現代日本の写実表現にはあまり関心がない。背景まで描くことじゃなくて主体をはっきりさせたい。ただ…
バロック時代をそのまま真似るのではなく今現代の方法で描きたい。あの技法にマッチする現代の素材を探りたい。